アレルギー性鼻炎のレーザー治療を受けられる患者さんへ
このレーザー手術は、鼻アレルギーの治療法の中で、日帰り手術と して注目されている治療法です。 アレルギー性鼻炎とは、アレルギー体質が基礎になって起こる全身病の一種で、局所(鼻)だけ手術しても完全に直るとは限りません。 しかし、この手術は患者さんに痛みや苦痛を与えることなく、短時間にできる方法で、特に長期の体質改善療法、内服治療に反応しない鼻 閉の強い患者さん、治療方法の限られる子供には、よい方法だと考えております。いろいろなところで治療をうけたけれど、効果がなく悩んでいる患者さんには、特によい治療法です。
長 所
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短時間にできる(局所麻酔に20分、手術時間は両方で6分)多少の痛みをともないますが、手術中は痛みも出血もほとんどありません
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麻酔は局所麻酔で行います。鼻の中に麻酔のガーゼを入れる時だけ多少の痛みをともないますが、手術中は痛みも出血もほとんどありません
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入院の必要はありませんが、週2〜3回の通院は必要です
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鼻つまりに有効率が高く、また、鼻の悪い喘息の患者さんやアスピリン喘息の患者さんにも行うことができます
短 所
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1年以上の効果持続(約75%)・・・逆に言うと効果の持続期間に限りがあると言うことですが?。
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術後再発の患者さんは、再照射で有効率約75%・・・現実には、毎年やらなければならない患者さんも、いる代わりに症状が取れる患者さんもいます。正直なところやって見なければわからないと言うところが本音です。
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理想的には2週間に1回、連続4回〜5回やったほうがあとの効果も良いようですが、少なくとも2回以上は行った方が術後の成績が良い印象です。
その他
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術後3-4日間は鼻閉、鼻水等が強くなりますが、徐々に改善します
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術後運動の制限は特にありませんが、水泳は術後2-3日は避けてください
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この手術は健康保険で認められています
こんな患者さんもいました
レーザー手術で効果のあった3人の患者さんを紹介します。
当院では、レーザー手術は重症タイプの鼻閉を主に訴える子供を主に行っている。なぜなら、大人は手術療法も含めて、いろいろな有効な治療法がたくさん選択できるが、子供には有効なお薬も少なく、治療法の選択に限界があるからである。
また、レーザー手術は、治療効果の持続時間に関してはやや問題があるが、治療期間も短く、また痛くなく、安価に病気を治すことができる点では考慮に値する治療法であると思う。しかし、すべてのアレルギー 性鼻炎の患者さんに対して万能な治療法ではないと言うことも強調しておく。 的確な診断、たとえば、副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻茸、鼻中隔湾曲症その他の鼻の病気がないこと、正確な抗原の検索に基ずく治療法の選択が一番である。 さらに、鼻アレルギーの患者さんの中には、生活指導だけで症状が軽くなったり、なくなったりする患者さんもたくさんいる。つまりレーザー治療だけが万能な治療方法ないことも付け加えておく。
症例1)U.I.♀(16歳)
8歳より当院にて加療している、鼻閉タイプの難治性HD(ハウスダスト)鼻アレルギーの患者さんである。数年に渡る体質改善の免疫療法(減感作療法) や変調療法、手術療法(電気凝固法)にもかかわらず、症状は一進一退。また、小児のため、薬の選択や手術療法も選択の限界もあり治療に苦慮していた。
そこで、レーザー療法を施行したところ、鼻閉がかなり改善された。また、術後の経過であるが、鼻閉は時々あるが、日常の生活支障はほとんどなくなり、以前に比べて非常に快適であり手術に対して非常に満足であったとのことである。 しかし、手術施行後1年のH10年8月1日受診時は、鼻内所見では、下鼻甲介の腫脹が認められ、水性鼻汁もあった。本人の主訴は鼻漏で、鼻閉に対しては困ってないとのことでり、この点、自覚症状と鼻内所見が異なるところである。
初診 H1年3月27日
臨床診断
HD鼻アレルギー
主抗原
HD単独
主訴の季節性
通年性
治療歴
1
HD減感作療法(H1/3〜H5/4)
2
変調療法MS−アンチゲン(H4/4―H5/4)
3
電気凝固法(2回施行)
4
レーザー療法(H9/8/1、8/22)
H18年6月現在彼女は2児のの母となっておりますが、やはりアレルギー性は強く、治癒にいたっておりません。子育てに忙しく、以前の学生時代のように頻繁に病院にも受診できず、症状も一進一退の患者さんです。
症例2)U.S.♂(38歳) 職業 プロスポーツ選手
プロスポーツ選手は、抗アレルギー薬に対して非常に敏感な人が多い。症状が出ると試合にならないので薬を飲んで試合に出るが 薬を飲むと、ここ一番という時力が発揮されなくなり、思うように 勝てないと嘆いていた。しかし、レーザー手術以来、薬を飲まなくても鼻の調子が良く、今年は今 まで以上に勝率が高くなり非常に喜ばれた。
ただし、今年(平成10年)は花粉量は平均の年なので、症状が出にくかったのかもしれない。花粉量の多い年での症状の検討が必要と考える。
初診 H1年3月27日
臨床診断
スギ花粉症
主抗原
スギ単独
主訴の季節性
春
治療歴
1
H8年春 対症療法
2
H9年春 対症療法
3
H10年春 レーザー療法(
H10年2月18日
、
3月18日
)
前年度(H17年)まで、毎年(花粉シーズン前)、年に2回のレーザーを施行した。本年度は、花粉飛散が少ないとの予測のもと、レーザー治療は施行しなっかた。しかし、当倉敷地方は、予想に反して大量年になった。しかし、症状はほとんど現れなかったと。(H18年6月現在)
症例3)Y.N.♀(31歳)
妊娠中、一時的に鼻アレルギー症状が出て悩まされる患者さんがいる。しかし、妊婦としては、これ から生まれてくる子供への影響を考えると、なるべく内服を我慢しているのが常である。 この患者さんは、第1子のときは、対症療法で無事出産にいたっている。また、第2子妊娠中、鼻閉 が強く手術を希望した。レーザー手術は痛みが少なく、麻酔も少量の局所麻酔(表面麻酔)薬を使用 するだけで痛みが取れ、術後もほとんど内服薬が要らない利点があるため、妊婦には比較的安心して行うことができる。 この患者さんには、レーザー手術後、妊娠中鼻閉が取れ薬を飲まなくてよくなり非常に喜ばれた。
初診 H1年3月27日
臨床診断
血管運動性鼻炎(妊娠による症状悪化)
主抗原
不明
主訴の季節性
通年性(特に妊娠にて鼻閉が増悪)
治療歴
1
H8年妊娠中 対症療法
2
H9年10月1日妊娠5ヶ月 レーザー療法
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